「自発的な運動は，ラット盲腸の腸内細菌叢を変化させ，n酪酸濃度を高値化させる」
雑誌名：Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry
ジャンル：原著論文（査読あり）
掲載年：2008年
原題： Voluntary running exercise alters microbiota composition and increases n-butyrate concentration in the rat cecum.
研究機関：北海道大学農学部，北海道大学創成研究機構，株式会社栄養・病理学研究所（第三著者・塚原），藤女子大学人間生活学部，コンビ株式会社
弊社職員の役割：盲腸内容物入り盲腸組織標本作製，結果考察
2008年2月にBioscience, Biotechnology, and Biochemistry誌に掲載されました「自発的な運動は，ラット盲腸の腸内細菌叢を変化させ，n酪酸濃度を高値化させる」について，弊社が実施いたしました分析項目についてご紹介いたします。
内容解説：自発運動による大腸環境改善について，ラットを用いて研究を行なっており，弊社では盲腸の病理組織学的検査を担当いたしました。
過去に確立致しました盲腸内容物が入ったまま盲腸を輪切りし，病理組織学的検査に供する手法を用い，HE染色標本を作製いたしました。本検査実施によって，運動による盲腸内容物の滞留増加が一目で認識できました。本法は，最近静岡大学農学部の森田教授の研究グループにも応用されています。
本研究は，最近多くの論文に引用されており，「運動」と「腸内細菌」が全世界的に注目されていることがよくわかります。「腸内細菌・病理組織学的検査」に関する研究・検査のみならず，「運動」に関する研究についてのご相談も受け付けておりますので，是非一度弊社担当にご相談いただければ幸甚に存じます。
