弊社で実施しているアミノ酸分析(安価版)
雑誌名:Metabolites
ジャンル:原著論文
掲載年:2025年
原題:Investigation of metabolites in feces and plasma associated with the number of piglets weaned per sow per year
研究機関:株式会社栄養・病理学研究所(筆頭著者・塚原,第三著者・川瀬),摂南大学農学部,北海道大学農学部,日清丸紅飼料株式会社,有限会社あかばね動物クリニック,豊橋飼料株式会社
弊社職員の役割:アミノ酸濃度測定
アミノ酸分析は,弊社ではWaters社製の誘導体化試薬(AccQ.Tag)を用いて,LC-MS/MSでの検出を採用しておりますが,血漿などアミノ酸が十分に含まれているサンプルについては,アミノ酸専用カラム(Intrada Amino Acid)を用いた分離,及びLC-MS/MS検出での定量法を採用しております。本分析法は,誘導体化試薬を用いていないため,かなり分析費用を抑えることが可能です。今回は安価版のアミノ酸定量法をご紹介いたします。
【検体の前処理】
① 標準物質としてアミノ酸混合標準液AN-Ⅱ型及びB型(富士フイルム和光純薬),単品のL-アスパラギン,L-グルタミン,L-トリプトファンを用い,各物質の濃度が500,100,50,10,5,1,0.5及び0.1 μmol/L濃度となるように調整します。
② 内部標準物質としてアミノ酸安定同位体混合水溶液(13C15N,A400073,大陽日酸)を2 mmol/L濃度となるように調整します。
③ 血漿100 μLに対し内部標準物質5 μL及びLCMS用超純水400 µLを加えボルテックス後,全量を限外ろ過フィルターユニット(Amicon Ultra-0.5 mL 3K,Millipore)にロードし,4℃,14,000 gの条件で15分間遠心分離します。そのろ液を分析に供しております。
【UPLC-MS/MSを用いた定量】
① 分析には弊社所有のUPLC-MS/MS (ACQUITY UPLC;Waters)を用いて行っております。装着するカラムはIntrada Amino Acid 3.0 μm×100×3.0 mm (Imtakt)です。分析条件は以下となります。A液:アセトニトリル/テトラヒドロフラン/25 mMギ酸アンモニウム/ギ酸= 9 /75 /16 /0.3を用いました。B液:アセトニトリル/100 mMギ酸アンモニム = 20 / 80を用いました。流速は0.6 mL/minとし,グラジエント条件は0-3 min (A液100 %),3-9 min (A液100-83 %),9-9.5 min (A液83-0 %) ,9.5-16 min (A液0 %)としました。インジェクション量は5 μL,カラム温度は35℃,サンプル温度は4℃としました。
② 質量分析計での検出:弊社所有のACQUITY TQD MS system (Waters)を用いて行っております。条件は以下となります。イオン化はESI positive,キャピラリー電圧は3.0 kV,脱溶媒ガスは850 L/hr,脱溶媒温度は450 ℃,イオン源ヒーターは150 ℃,コーンガス流量は60 L/hrとしました。MRM条件など詳細は下記論文をご参照下さい。
以上となっております。これらの分析法については,以下のリンクに示す論文に記載されておりますので,併せてご確認いただければ幸いです。