「マウスの肝臓の加齢による機能不全とエンテロコッカス フェカリスEC-12の継続摂取による改善」
雑誌名:Nutrients
ジャンル:原著論文
掲載年:2024年
原題:Dysfunction of the murine liver with aging and its improvement with the continuous consumption of Enterococcus faecalis EC-12
研究機関:コンビ株式会社ライフサイエンス事業部,摂南大学農学部,株式会社栄養・病理学研究所(最終著者・塚原)
弊社職員の役割:研究企画,飼育観察,剖検,腸管採材,病理組織学的検査,DNAマイクロアレイ,サイトカインビーズアレイ,結果考察
2024年7月にNutrients誌に掲載されました「マウスの肝臓の加齢による機能不全とエンテロコッカス フェカリスEC-12の継続摂取による改善」について解説いたします。
慢性炎症は加齢関連疾患の発症に関与しています。本研究では、免疫調節作用および抗酸化作用を有するEnterococcus faecalis EC-12(EC-12)がマウスの肝臓における遺伝子発現,及び老化現象に及ぼす影響を検討しております。EC-12を短期間給与した若齢マウスの肝臓について,DNAマイクロアレイ解析を行ったところ,脂質合成及び代謝に関与する遺伝子の発現を刺激されていました。10週齢から1歳半までEC-12を長期間給与した場合では,血中インターロイキン(IL)-6及びIL-10濃度の有意な高値化,及び単球走化性タンパク質-1濃度の有意な低値化が認められました。また,肝臓の病理組織学的検査を行ったところ,脂肪変性の抑制が認められました。これらの結果から,若齢期から継続的にEC-12を摂取することで,高齢期における老化現象の一つである肝機能異常を抑制し,高齢期の健康に寄与できる可能性が示唆されました。