株式会社 栄養・病理学研究所

Institute of Nutrion & Pathology Inc.

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「ベイジアンネットワークを用いた離乳仔ブタの消化管粘膜と管腔内微生物叢の因果関係解析」

雑誌名:Microorganisms
ジャンル:原著論文
掲載年:2025年
原題:Causal association between the mucosal and luminal microbiotas from the gastrointestinal tract of weaned piglets using Bayesian network
研究機関:日清丸紅飼料株式会社,株式会社栄養・病理学研究所(第二著者・塚原,第三著者・髙橋),摂南大学農学部
弊社職員の役割:研究企画,剖検,腸管採材,結果考察論文執筆

2025年1月にMicroorganisms誌に掲載されました「ベイジアンネットワークを用いた離乳仔ブタの消化管粘膜と管腔内微生物叢の因果関係解析」について解説いたします。

本研究では,ベイジアンネットワークを使用して,離乳仔ブタの7つの消化管部位(胃,空腸,回腸,盲腸,近位結腸,遠位結腸,直腸)における内容物/粘膜での微生物叢の相互作用について検討しております。70日齢の健康な交雑種仔ブタ6頭を用い,各部位での内容物及び粘膜菌叢を16S rRNAに基づいた菌叢網羅解析を実施後,ベイジアンネットワークを行いました。その結果,空腸粘膜菌叢が起点となっており,回腸,盲腸,遠位結腸及び直腸の粘膜菌叢に影響を与えていました。空腸粘膜では,ブタの健康に寄与することが知られているプレボテラ属と乳酸菌が優勢でした。また,容易に採材可能な糞便は,下部消化管(回腸,盲腸,近位結腸,遠位結腸)の内容物菌叢に影響を受けていました。以上の結果から,ブタでは空腸粘膜が消化管粘膜菌叢の起点となっており,また糞便菌叢解析でも少なくとも下部消化管の菌叢を推定することが可能であることが示唆されました。