株式会社 栄養・病理学研究所

Institute of Nutrion & Pathology Inc.

株式会社 栄養・病理学研究所

トップトピックス「ニワトリの初生からの成長による胸筋内イミダゾールジペプチド,タウリン,側鎖アミノ酸及びポリアミン代謝の変化」

「ニワトリの初生からの成長による胸筋内イミダゾールジペプチド,タウリン,側鎖アミノ酸及びポリアミン代謝の変化」

雑誌名:Metabolites
ジャンル:原著論文
掲載年:2022年
原題:Metabolism of imidazole dipeptides, taurine, branched-chain amino acids, and polyamines of the breast muscle are affected by post-hatch development in chickens.
研究機関: 京都大学農学部,株式会社栄養・病理学研究所(第二著者・川瀬,第三著者・塚原),日本獣医生命科学大学応用生命科学部
弊社職員の役割:イミダゾールジペプチド測定,結果考察

2022年1月にMetabolites誌に掲載されました「ニワトリの初生からの成長による胸筋内イミダゾールジペプチド,タウリン,側鎖アミノ酸及びポリアミン代謝の変化」について弊社が担当した分析について解説いたします。

畜肉中に含まれるイミダゾールジペプチド(カルノシン,アンセリン,バレリン)は,その機能性から近年では注目されている生体成分で,鶏肉とくに胸肉には多く含まれていることが知られています。本研究では,これらイミダゾールジペプチドの他,タウリン,側鎖アミノ酸及びポリアミン濃度の生後成長による胸肉及び血漿での変化について,メタボロミクス解析で検討を行いました。さらに,イミダゾールジペプチド濃度については,LC-MS/MSを用いて定量解析を行っております。弊社はこのLC-MS/MSを用いた定量解析を担当いたしました。イミダゾールジペプチドについては,胸肉中のアンセリン及びカルノシン濃度は生後の発達に伴って増加していました。
弊社では生体内で生産される代謝物濃度測定に力を入れております。GC-MSを用いたメタボロミクス解析のほか,腐敗産物抱合体やモノアミン濃度の測定なども実施しております。これまで分析されていなかった物質についても分析検討は行いますので,是非一度ご相談いただければ幸いです