株式会社 栄養・病理学研究所

Institute of Nutrion & Pathology Inc.

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トップトピックス「モネンシン排出後のウシルーメン発酵,メタン菌および細菌構成の変遷」

「モネンシン排出後のウシルーメン発酵,メタン菌および細菌構成の変遷」

雑誌名:Animal Science Journal
ジャンル:原著論文(査読あり)
掲載年:2015年
原題:Effect of monensin withdrawal on rumen fermentation, methanogenesis and microbial populations in cattle.
研究機関: 三重大学大学院生物資源学研究科,株式会社栄養・病理学研究所(第二著者・塚原)
弊社職員の役割:採材,モネンシン濃度分析,結果考察

2015年9月にAnimal Science Journal誌に掲載されました「モネンシン排出後のウシルーメン発酵,メタン菌および細菌構成の変遷」について解説いたします。

内容解説:モネンシンはイオノフォアを代表する化合物であり,ポリエーテル系の抗菌剤に分類されます。ウシへイオノフォアを給与することでメタン生産と強く関連するルーメン内ツボカビ菌の生育を抑制することが可能です。モネンシンをウシへ給与することでルーメン内のメタン産生を抑制させ,飼料効率を改善させることが可能であり,現在飼料添加物に指定されております。一方で,モネンシン給与中止後のルーメン内環境の変化についてはこれまで検討されておりませんでしたので,本研究で検証を行いました。
弊社では,LC-MS/MSを用いてルーメン内容物中のモネンシン濃度測定を担当いたしました。家畜用抗菌剤は,畜肉残留を確認するという観点から,分析アプリケーションが充実しており,高感度で分析を行うことが可能です。
本件のような抗菌剤の分析依頼も随時受け付けておりますので,お気軽にご相談いただければ幸いです。