雑誌名：Animal Science Journal
ジャンル：原著論文（査読あり）
掲載年：2013年
原題：The preventive effect of Bacillus subtilus strain DB9011 against experimental infection with enterotoxcemic Escherichia coli in weaning piglets
研究機関： 株式会社栄養・病理学研究所（筆頭著者・塚原，最終著者・中山），株式会社京都動物検査センター，出光興産株式会社アグリバイオ事業部，出光興産株式会社先進技術研究所
弊社職員の役割：弊社職員の役割：研究統括，研究企画，剖検，ベロ毒素産生大腸菌の定量 (real-time PCR)，腸管及び全臓器の病理組織学的検査， 結果考察，論文執筆

内容解説：2018年5月7日付けトピックスにて記載をいたしました，「ブタ浮腫病実験感染系」を用いて，Bacillus subtilus DB9011株のブタ浮腫病に対する有効性評価を行いました。
21日齢仔豚を8頭導入し，2群に群れ分けし，1群をB. subtilis DB9011株 [5×108 CFU/gの製品を飼料中に0.2% (w/w) 添加] を添加した飼料を給与する群，他方を無添加対照群とし，導入と同時に給与を開始いたしました。25〜27日齢で，腸溶性カプセルに充填したブタ浮腫病起因菌である志賀毒素産生大腸菌を経口投与し，36日齢まで経過を観察いたしました。その結果，B. subtilis DB9011株を給与することによって，顕著にブタ浮腫病の症状を緩和させました。この効果は，腸管内での攻撃菌の減少が関与していると推察されました。
このように，「機能性飼料」に分類される素材で大腸菌症の一種であるブタ浮腫病に対する予防効果があることが確認できました。