「サラシア抽出物の経口給与は，ナチュラルキラー活性を通してH1N1型インフルエンザのマウス肺への症状を緩和する」
雑誌名：Frontiers in Immunology
ジャンル：原著論文（査読あり）
掲載年：2016年
原題：Orally administered Salacia reticulata extract reduces H1N1 influenza clinical symptoms in murine lung tissues putatively due to enhanced natural killer cell activity.
研究機関：株式会社栄養・病理学研究所（第七著者・塚原），京都府立大学生命環境学部，富士フィルム株式会社
弊社職員の役割：研究企画，病理組織学的検査
2016年7月にFrontiers in Immunology誌に掲載されました「サラシア抽出物の経口給与は，ナチュラルキラー活性を通してH1N1型インフルエンザのマウス肺への症状を緩和する」について，弊社が担当した病理組織学的検査を解説いたします。
内容解説：本研究ではマウスインフルエンザ（H1N1）実験感染に対する，富士フィルム株式会社様が供給したサラシア抽出物給与による症状緩和効果を確認いたしました。弊社では，剖検時肺の病理組織学的検査を主に担当しております。インフルエンザウイルス感染によって，肺は急性の肺炎を起こしており，好中球やリンパ球の浸潤や浮腫なども観察されました。一方で，サラシア抽出物をあらかじめ給与することで，肺への炎症細胞浸潤が顕著に抑制されていました。
ウイルス性疾患によって肺は特徴的な異常を示すことが多く，確定診断としても非常に重要なツールです。さらに，販促資料としても病理写真の掲載は大きな説得力を持ちます。病理組織学的検査でお困りでしたら，是非一度弊社にご相談いただければ幸いです。
