「喘息,慢性閉塞性肺疾患(COPD),及びその重複における喀痰微生物叢と炎症サブタイプ」
雑誌名:Journal of Allergy and Clinical Immunology: Global
ジャンル:原著論文
掲載年:2024年
原題:Sputum microbiota and inflammatory subtypes in asthma, COPD, and its overlap.
研究機関:京都大学大学院医学研究科,近畿大学医学部,神戸市立医療センター中央市民病院,日本赤十字社和歌山医療センター,名古屋市立大学大学院医学研究科,株式会社栄養・病理学研究所(第十三著者・大橋,第十四著者・塚原)
弊社職員の役割:喀痰中菌叢網羅解析,結果考察
2024年2月に,Journal of Allergy and Clinical Immunology: Global誌に掲載されました「喘息,慢性閉塞性肺疾患(COPD),及びその重複における喀痰微生物叢と炎症サブタイプ」について解説いたします。
内容解説:喘息と慢性閉塞性肺疾患(COPD),及びそのオーバーラップ(ACO)における気道細菌叢は未だ解明されていない部分が多く,課題となっています。本研究ではとくにACOを対象とし,ACO及び慢性気道疾患でしばしば認められる混合性顆粒球性炎症における気道細菌叢について検討を行いました。
気流制限を伴う喘息,ACO,及びCOPD患者の喀痰を採取するとともに,血液検査,肺機能検査,呼気一酸化窒素検査を実施しております。弊社では喀痰細菌叢の網羅解析を実施しています。
結果の詳細はLINKに示すpdfを参照して頂きたいと思いますが,ポルフィロモナス属,レンサ球菌など口腔由来と考えられる細菌群,ヘモフィルス属など呼吸器系由来と考えられる菌群の両方が検討した疾患と関連している可能性が示唆されております。