株式会社 栄養・病理学研究所

Institute of Nutrion & Pathology Inc.

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トップトピックス「[動物用抗菌性物質製剤の慎重使用]下におけるプロバイオティクスへの期待」

「[動物用抗菌性物質製剤の慎重使用]下におけるプロバイオティクスへの期待」

雑誌名:日本乳酸菌学会誌
ジャンル:依頼総説
掲載年:2022年
原題:同上
研究機関:株式会社栄養・病理学研究所(単著・塚原)
弊社職員の役割:総説執筆

2022年6月に,日本乳酸菌学会誌誌に掲載されました「[動物用抗菌性物質製剤の慎重使用]下におけるプロバイオティクスへの期待」について解説いたします。

内容解説:家畜への抗菌剤投与は,生産の安定化及び家畜の健康維持にとって重要です。しかし一方で,長期的な視点で見た場合,頻回の抗菌剤投与による耐性菌発生リスクはヒト及び家畜医療へ悪影響を及ぼす懸念があることから,今後は家畜への抗菌剤使用が縮小傾向となり,代替物による運用が拡大すると予想されます。代替物の中で,プロバイオティクスは有力な候補として挙げられています。本稿では,抗菌剤代替物としてのプロバイオティクスの有用性を例示とともに解説しております,また,抗菌剤給与の効果がない,ウイルス性疾患へのプロバイオティクス給与効果についても言及しています。
一方で,プロバイオティクス利用の注意点としては,家畜の免疫状態や常在腸内細菌叢によってその効能・効果が左右されるため,常に農場内の疾病動向など動静を把握する必要です。