株式会社 栄養・病理学研究所

Institute of Nutrion & Pathology Inc.

株式会社 栄養・病理学研究所

トップトピックス「健常及び関節炎ラットモデルを用いたエンテロコッカスフェカリスEC-12株菌体給与による肝臓におけるスーパーオキシドジスムターゼ生産の活性化」

「健常及び関節炎ラットモデルを用いたエンテロコッカスフェカリスEC-12株菌体給与による肝臓におけるスーパーオキシドジスムターゼ生産の活性化」

雑誌名:Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition
ジャンル:原著論文
掲載年:2023年
原題:Oral supplementation of a cell preparation of Enterococcus faecalis strain EC-12 stimulates superoxide dismutase production in the livers of healthy and arthritis-induced mice
研究機関:株式会社栄養・病理学研究所(筆頭著者・塚原),コンビ株式会社ライフサイエンス事業部,北里大学理学部
弊社職員の役割:研究統括,研究企画,スーパーオキサイドジスムターゼ(SOD)活性測定,動物飼育,被験物質強制経口給与,病理組織学的検査,SOD mRNA発現解析(PCR),結果考察論文執筆

2023年2月に,Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition誌に掲載されました「健常及び関節炎ラットモデルを用いたエンテロコッカスフェカリスEC-12株菌体給与による肝臓におけるスーパーオキシドジスムターゼ生産の活性化」について解説いたします。

内容解説:ヒトで発生する慢性炎症の一つである肝炎は,酸化ストレスと関連しているといわれています。本研究では,Enterococcus faecalis EC-12株の死菌体が,肝臓の活性酸素除去に有効なスーパーオキサイドジスムターゼ(SOD)活性を亢進させることを確認し,またそれらの活性亢進は,肝臓への傷害によって起こしていないことを追加実験により確認しました。特筆すべきこととして,mRNA発現解析,また実際のSOD活性測定ともMn-SODがEC-12株給与で亢進しており,mRNAと実際の酵素活性がリンクしていることも確認できております。