「ラットへのフラクトオリゴ糖給与が誘導する盲腸内イムノグロブリンA濃度の一時的な増加は，膜透過性亢進への応答としての粘膜炎症が関与する」
雑誌名：Journal of Nutrition
ジャンル：原著論文（査読あり）
掲載年：2017年
原題：Fructo-oligosaccharide- induced transient increases in cecal immunoglobulin A concentrations in rats are associated with mucosal inflammation in response to increased gut permeability.
研究機関： 静岡大学創造科学技術研究部，静岡大学学術院農学領域，株式会社栄養・病理学研究所（第六著者・塚原），北海道大学農学部
弊社職員の役割：大腸内容物を含む大腸組織標本の作製
2017年10月にThe Journal of Nutrition誌に掲載されました「ラットへのフラクトオリゴ糖給与が誘導する盲腸内イムノグロブリンA濃度の一時的な増加は，膜透過性亢進への応答としての粘膜炎症が関与する」について弊社が実施した分析項目について解説いたします。
内容解説：弊社では，ラット盲腸を内容物を保持したまま標本作製を行うというテクニックを取得しており，既に公表しております。本研究ではこの方法を用いて，粘液ムチンの内容物中への分泌をアルシャンブルー染色で，腸内細菌をFISH法を用いて視認しております。ラット腸管内でのIgA生産の一過性の亢進は，弊社技術で確認した粘液ムチンの消失と関連していることがわかりました。
病理組織学的検査は，研究の最後の決め手となる結果をもたらしてくれることが多く，是非利用していただきたい技術です。弊社では独自のノウハウを多数保有しておりますので，お困りの場合は是非一度ご相談いただければと思います。
